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私の財産告白

 本多静六氏の「私の財産告白」を読んだ。本多静六氏の実践された「ためる→ふやす→つかう」は今後の人生について考えていたわたしの悩みの壁を乗り越えるロープになりそうだ。

私の財産告白

私の財産告白

本多静六の「ためる」

 「本多式四分の一貯金法」は実行できれば誰もが貧乏から脱出することができるだろう。しかし、そのままの条件では普通の人は実行しても続けられない可能性大だ。

 貯蓄がなく貧乏だった本多静六氏の取った方法は聞くだけなら簡単な方法です。

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 要は、収入の4分の1を天引きして、もとから無いものとして貯蓄すること。また、ボーナスや副業の臨時収入はすべて貯蓄に回すだけ。

 例えば通常収入である給料が手取り、20万円の場合、毎月5万円…年に60万円の貯蓄。また、1回のボーナスを手取りと同じとして年2回出た場合、臨時収入は年に40万円になります。1年で合わせて80万円貯まります。

 10年間続ければ計算では800万円貯蓄ができます。こんだけ貯まればひとまず貧乏からは脱出できるのではないでしょうか?

本多静六の「ふやす」

 「ためた」お金は貯蓄していくだけではなく、投資に回すこと。本多静六氏はドイツにいた恩師ブレンタノ博士からそのことを助言されていたようです。

投資の第一条件は安全確実である。しかしながら、絶対安全をのみ期していては、いかなる投資にも、手も足も出ない。だから絶対安全から比較的安全、というところまで歩み寄らねばならぬ。

 本多静六氏がどうやって「ふやした」のかは現在では参考にならないが、株式の「二割利食い、十割益半分手放し」の心得はとても参考になる。自分の貯金から、無理のない形で行う投資論は参考になった。

本多静六の「つかう」

 ろくにお金がない時に考えることではないかもしれないが、「ふやす」ことより「つかう」ことの方が大変だったと本多静六氏は書き綴っている。

 本多静六氏は良かれと思って実名で大金を寄付したところ、同僚から何か悪いことをしているのではないかと疑いをかけられとても大変な目に合ったようだ。(このエピソードは大変おもしろいので買って読んでほしい)

追記(2013年5月19日) 

長期投資仲間通信「インベストライフ」vol.125(PDF)

 スーザン・ビーチャム女史に聞く、実践「子どものためのマネー教育」を読んで、上記内容に追記をしておく。

 私が最初に考えた事は子どもたちにどのようなメッセージを伝えるかを決めることでした。おカネをどのように使うかという選択肢について学んでもらう。その結果として「貯める(Save)」、「使う(Spend)」、「譲る(Donate)」、「増やす(Invest)」という四つのおカネの使い方を考えるに至ったのです。

 「ためる→ふやす→つかう」では不十分でした。日本では寄付している人は少ないせいで失念していました。

 「譲る」この考え方も、次の日本を創る子どもに伝えてきたいですね。