老後貧乏にならないためのお金の法則
30歳以下の方は、読んだらとても参考になったと感じるはずです。対策が遅いと間に合わなくなります。
日経の紙面解説&編集委員の田村正之さんが、平均的な会社員の年収などをもとに老後資金をシミュレーションしてみたところ、「普通の夫婦」の多くは生きている間に老後資金が枯渇する可能性が大きいことに気づいたそうです。
老後貧乏に陥る理由として、以下の4つの理由をあげています。
- さらなる長寿化
- 年金の実質減額
- インフレ
- 金利の抑圧
長寿化により、働かないで生きていく期間が長くなる上、年金も貰える額が減り。日々生きる上でのコストが上昇。預けている預金はほとんど増えないことを理由としています。
本書は、そんな老後貧乏を避けるための方法を解説しています。
- 「長期・分散・積み立て・低コスト」の資産運用のススメ
- 生命・医療・がん保険などの戦略
- 持ち家・賃貸の老後を含めた戦略
- 年金制度を活用した節税
- 一発逆転手段の相続・贈与
持ち家・賃貸の項目では、リバースモーゲージの説明とかあっても良いかと思いましたが、賃貸派は退職までに2800万円を別で用意する必要がある話など、どの章も基本的に詳しく書かれていて参考になります。
個人的には、P.261の図表「公的年金の増やし方」が参考になりました。個人型確定拠出年金はすでに知って始めていたのですが、付加年金・国民年金基金・小規模企業共済は知らなかったので勉強になりました。