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第3章、結婚しても働きますか?

結婚しても働きますか?

その答えは大きく3通りある。

結婚しても働く。
結婚したら辞める。
その間というか、なんとかできる形に変えて続ける。

 山田ズーニーさんは、どの選択肢が正しいというものではないと言っている。わたしもそう思う。自分の心に問いかけて自分がやりたいことをやるべきだと思う。

 ある研究職の男性が学生時代に教授に言われたひと言を教えてくれました。

「結婚するなら学生のうちに。お金が無くても、職が決まらなくてもそれでも良いという相手じゃないとダメだ」

 他人の稼ぎをあてにした女性と研究職の男性が結婚するほど不幸なことはないだろう。

 

人間は社会的な生き物である

 無自覚であっても、どんな形でも、人は、社会とつながろうとする。

 

男性には選択肢が与えられていない

 読者の感想メールに書かれた内容は同じ男性としては興味深かった。

「結婚しても働きますか?」

という選択肢そのものが、男には与えられていません。

私は、37歳・男で、
家族を守るために働いています。
しかし、妻は、「仕事をやめる」選択肢も持っていて、
いざというとき、選ぶこともできるのです。

以前、「僕が家庭に入って君をサポートするから、
君は外で思い切り仕事したらいいよ、と言ったらどうする」
と訊いたら、
妻は「そんな非現実的なこと」と検討すらしませんでした。

そういう提案を真剣に検討しようとする女性が
どのくらいいるでしょうか?
(読者 haraさんからのメール)

Web上でも読めます

 山田ズーニーさんは、自分だったらと考えてみたところ「いや」、だったそうだ。ジェンダーの問題へ他の方より進んだ考えを持っていると思ったのに、世の男性の多くがすでに検討済みの問題に、面食らっていることへの差を考えたところ「教育の差」が問題なのかと考えたようだ。

 それは「結婚しても働きますか?」で読者の方が行った。

男性は、常に、「自立」して生きなければならないという社会的矯正を受けて育つのに対し、
女性は、常に「依存」して生きるのが良いという価値観に基づいた矯正を受けて育つ。

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 選択肢が無いことと選択によっては困難が伴うことどちらが幸福なのだろうか?あまり深く考えたことはなかったが男性・女性どちらで生まれてくるほうがより幸せなのだろうか?

 わたしは、男性として生まれたが女性として生まれていたらまた違った生き方をしているだろう。もしかしたら、仕事などせずに専業主婦として家庭生活を送っているかもしれない。

 「結婚しても働きますか?」問題の本質はジェンダーなのかと思った。

 

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「働きたくない」というあなたへ

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