青春漂流
投資十八番のエントリーで興味を持ち、立花隆の「青春漂流」を読んでみました。ちょうど何十年も先を考えた上で、今の仕事を続けていることについて考えていたので良かったです。
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/06/07
- メディア: 文庫
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本著で紹介されている若者たち(※若者とは連載当時のこと)
- 稲本裕(オーク・ヴィレッジ塗師)
- 古川四郎(手作りナイフ職人)
- 村崎太郎(猿まわし調教師)
- 森安常義(精肉職人)
- 宮崎学(動物カメラマン)
- 長沢義明(フレーム・ビルダー)
- 松原英俊(鷹匠)
- 田崎真也(ソムリエ)
- 斉須政雄(コック)
- 冨田潤(染織家)
- 吉野金次(レコーディング・ミキサー)
青春とは?
「恥なしの青春、失敗なしの青春など、青春の名に値しない」
わたしは20代のため、立花隆の言う青春期間を現在進行しているため、過去を振り返るような時ではないが、一人の人が選んだ生き方や決断は、自分が直感で選択肢を選ぶ際に参考になる。
自分でも、11人の方々ように方向転換を行う時がもう一度くるのかもしれない。
謎の空白時代
11人の若者にも、エピローグで紹介されている空海にも、世間に認められるまでの修行の時間が出てくる。
空海は、十八歳で大学をドロップアウトし、三十一歳のとき遣唐使船に乗るまで謎の空白時代があるそうだ。その間に何をしていたのか記録は残っていないが、力をつけるためにインプットに時間を注ぎ込んでいたのだろう。
わたしに足りない所は目的を達成するまでの苦しい時を乗り越える力なのかもしれない。
数字ではなく概念でまとめる
本著のまとめ方は仕事に役立ちそうだ。仕事としては繋がっていない各人の生き様をまとめるのために「年齢」や「若者」という言葉を使うのではなく、「青春」というキーワードを使って伝えている。